派遣と正社員、求められる性質の違い

日本では、派遣社員が正社員への採用を夢見て仕事をしているという話をよく聞く。しかし、実際に派遣社員から正社員になる人の数はあまり多くはないのだ。

そもそもの問題として、派遣社員から正社員になるのは難しいという現状がある。それは、派遣社員と正社員で求められているキャリアが違ったり、働き方次第で契約の延長すらされずに契約を切られたりという問題があるのだ。

企業が正社員を採用する際、主に求めるものとして挙げられることは、残業や転勤を受け入れることや自分で考え、責任をもって自主的に業務を行うこと、職場とうまく連携しながら業務を行うことなどが挙げられる。それが派遣社員の場合は、指示された仕事を黙々とこなすか否かが重要視されている。また、現状で派遣社員として働いていることに対して、自主性に欠けるのではないか、残業や転勤を拒否しないか、といった印象をもたれる場合もあるだろう。

しかし、逆に考えると正社員に向いているという印象を企業側に持ってもらうことができれば、正社員への道も開けやすいというわけである。派遣社員と正社員で最も大きく違うところは自主性であろう。自分が言われたことを黙々とこなすだけの人間でないことを示せるように、自分で考えて業務の改善案を提案したり、過去にそういったことをやったという事例を、企業側にアピールすべきなのだ。

現状、正社員を目指す企業で働いているのであれば、働きながらこういったことをアピールしていこう。派遣社員から転職で正社員を目指すのであれば、面接の際にアピールしよう。そういった小さな努力の積み重ねにより、正社員への道は開けるかもしれない。